パーマを美しく保つドライヤーの乾かし方と選び方

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「せっかくパーマをかけたのに、ドライヤーで乾かすとカールが取れてしまう…」「髪がパサパサになって広がる」と悩んでいませんか?
実は、パーマヘアのドライヤーには「正しい乾かし方」と「最適な選び方」があり、それを知らないと高価なパーマも熱ダメージも台無しになってしまいます。
特に、パーマの種類(デジタルパーマとコールドパーマ)によって、乾かし方が全く逆になることをご存知でしたか?
この記事では、美容家電の専門家が、カールを美しく保つためのドライヤーテクニックから、熱ダメージを防ぐ最新の「温度制御」技術、カールの救世主「ディフューザー」の使い方、さらには安全に関わる法律(PSEマーク)まで、徹底的に解説します。
正しい知識を身につけ、サロン帰りの美しいカールを長く楽しみましょう。

  • パーマは種類(デジタル・コールド)で乾かし方が全く違う
  • カールを活かすには「ディフューザー」と「弱風」が鍵
  • 最新ドライヤーの「温度制御」と「イオン技術」が熱ダメージを防ぐ
  • ドライヤーの安全な使い方と「PSEマーク」の法律知識
目次

パーマを美しく保つドライヤーの「正しい」乾かし方

  • そのパーマ、乾かし方が違うかも?(Digital vs Cold)
  • 【デジタルパーマ】カールを「作る」乾かし方
  • 【コールドパーマ】カールを「残す」乾かし方
  • パーマの救世主「ディフューザー」の使い方

そのパーマ、乾かし方が違うかも?(Digital vs Cold)

パーマがうまくスタイリングできない最大の原因は、ご自身のパーマの特性と、ドライヤーの乾かし方が合っていないことにあります。パーマには大きく分けて「デジタルパーマ」と「コールドパーマ」があり、それぞれ乾かし方が異なります。

デジタルパーマ(デジパ)は、美容室で熱を加えてカールを形状記憶させるパーマです。このタイプは、髪が乾いていく過程でカールがくっきりと「作られる」のが特徴です。つまり、ドライヤーでの乾かし方そのものが、カールの仕上がりを左右します。濡れている時はカールが弱く見えても、正しく乾かせばくっきりとしたカールが再現されます。

一方でコールドパーマは、昔ながらの「パーマ」と呼ばれるもので、熱を使わずに薬剤の力でカールをつけます。このタイプは、デジタルパーマとは正反対で、髪が濡れている時に最もカールが強く出ます。そして、乾くにつれてカールが弱くなる(伸びる)特性があります。そのため、ドライヤーで乾かしすぎると、カールがだれてしまうのです。

パーマ成功の第一歩
デジタルパーマ:乾かしながらカールを「作る」
コールドパーマ:濡れた状態のカールを「残す」

このように、特性が全く異なるため、ドライヤーの使い方も変えなければなりません。ご自身のパーマがどちらのタイプか分からない場合は、施術を受けた美容師さんに確認するのが一番確実です。

【デジタルパーマ】カールを「作る」乾かし方

デジタルパーマは、「乾かす工程 = カールを作るスタイリング」です。面倒に思えるかもしれませんが、このひと手間がサロン帰りの仕上がりをキープする秘訣です。以下の手順で、カールを「育てて」いきましょう。

まず、お風呂上がりはゴシゴシと擦らず、タオルで髪を挟むようにして優しく水分を吸い取ります(タオルドライ)。その後、ドライヤーの熱から髪を守り、パサつきを抑えるために、必ず「洗い流さないトリートメント」を毛先中心になじませてください。

ドライヤーの工程で最も重要なのは、「根元から先に乾かす」ことです。パーマがかかっている毛先はデリケートで、先に乾かすと根元を乾かしている間にオーバードライ(乾かしすぎ)になってしまいます。まずはパーマがかかっていない根元部分に「強風」を当て、指の腹で地肌を擦るようにして素早く乾かします。

根元が8割ほど乾いたら、毛先を乾かす工程に移ります。風量を「弱風」に切り替え、温度も中〜低温に設定しましょう。そして、デジタルパーマ特有のテクニックである「指でクルクルと巻き付けながら乾かす」作業を行います。毛束を指に巻き付け、そこにドライヤーの弱風を優しく当てて熱を加え、少し冷ましてから指を抜きます。または、手のひらの上に毛先を乗せ、持ち上げるようにして乾かすのも効果的です。この「乾く瞬間」にカールを固定させるイメージです。

デジパのスタイリング剤
デジタルパーマは「乾いた状態」でカールが完成するため、水分量の多いスタイリング剤(ジェルや水スプレー)はカールの「だれ」の原因になります。セットをキープしたい場合は、水分量が少ないワックスやヘアクリームを仕上げに軽くもみ込むのがおすすめです。

【コールドパーマ】カールを「残す」乾かし方

コールドパーマの合言葉は「乾かしすぎない」ことです。濡れている状態が最も美しいカールなので、その質感をいかにドライヤーで「残す」かが勝負になります。

まず、タオルドライで優しく水分を取った後、髪が濡れているうちにスタイリング剤をつけます。コールドパーマの質感を活かすには、ツヤとまとまりを出すムースや、「ウェット感」を出せるジェル、オイルワックスなどが適しています。デジタルパーマとは逆に、ここでカールの形を決めてしまいます。

ドライヤーは全工程で「弱風」に設定してください。強風で乾かすと、せっかくのパーマが散ってしまい、パサパサに広がってしまいます。まず、根元(地肌)だけを優しく乾かします。この時も、毛先に風が当たりすぎないよう注意しましょう。

毛先は、基本的に「ドライヤーで乾かさない」くらいの意識が丁度良いです。もし乾かす場合も、髪を手のひらで「くしゅくしゅ」と握るようにしながら、弱風を短時間当てるだけにします。指でクルクル巻く必要はありません。根元が乾き、毛先が「やや湿っている」くらいがベストな仕上がりです。

朝起きてカールが弱くなっている場合も、コールドパーマなら簡単です!熱を当て直すのではなく、水やパーマ用のミストで髪を濡らすだけで、カールが復活しますよ。

パーマの救世主「ディフューザー」の使い方

「パーマヘアは弱風で」と言われても、時間がかかって大変、という悩みがありますよね。そのジレンマを解決するのが「ディフューザー」というアタッチメントです。

ディフューザーは、ドライヤーの風を拡散させ、一点集中の「ジェット風」を「広範囲の優しいそよ風」に変えるアイテムです。これにより、カールを吹き飛ばすことなく、広範囲を均一に、かつ優しく乾かすことができます。特にコールドパーマや、髪が細くて広がりやすい方には必須のアイテムと言えます。

使い方は簡単ですが、コツがあります。まず、ドライヤーの設定は「弱風〜中風」「低温〜中温」にします。強風・高温ではディフューザーの意味がありません。

次に、頭を横に傾け、髪の毛先をディフューザーの「お皿(ボウル)」部分に乗せます。そのままドライヤーを頭皮に向かって持ち上げ、毛先をボウルの中でくしゅっとさせます。そして、その位置で10〜15秒ほど動かさずに熱を当てます。乾いたら、次の毛束をボウルに乗せ…と繰り返していきます。根元を乾かす際は、ディフューザーの突起部分で優しく地肌をマッサージするように使います。

ディフューザーのNG行動
ディフューザーを小刻みに上下に揺らしながら乾かすのはNGです。せっかく風を拡散しているのに、髪を揺らすことで摩擦が起きてしまい、結局パサつきや「アホ毛」の原因になってしまいます。必ず「静止」させて使うようにしましょう。

パーマヘアのためのドライヤー選び【最新技術と法律】

  • パーマの熱ダメージを防ぐ「温度制御」技術
  • カールが潤う「イオン技術」と「温冷切替」
  • 比較表:パーマヘア向け高機能ドライヤー
  • 【必読】ドライヤーの安全な使い方と法律

パーマの熱ダメージを防ぐ「温度制御」技術

パーマヘアは、すでに薬剤によって髪の内部構造が変化しており、非常にデリケートな状態です。そこに、毎日高温のドライヤーを当て続けると、髪のタンパク質が熱によって変性してしまう「タンパク質変性」が起こります。これは生卵がゆで卵になるのと同じ不可逆な変化で、髪が硬くなり、ツヤを失い、最終的にはチリチリになってしまいます。

この最悪の事態を防ぐために、最新のドライヤーは「インテリジェント・ヒートコントロール(温度制御)」技術を搭載しています。従来の「低温モード」が単に設定温度を下げる(それでも70℃前後)だけの”受動的”な機能だったのに対し、これは”能動的”なダメージ予防機能です。

例えば、ReFa(リファ)の「センシングプログラム」は、対象物(髪)の温度を感知し、頭皮は約50℃以下、毛先は約60℃以下をキープするよう温風と冷風を自動で切り替えます。シャープの「SENSINGモード」は、AIがドライヤーと髪の距離を測り、熱すぎないように温度を自動調整します。

「アンダー60℃」という新基準
タンパク質変性が起こりにくいとされる60℃以下に温度を自動で保ってくれる機能は、パーマヘアにとって最強の「お守り」です。髪は熱ダメージを受けるとパーマが取れやすくなるため、この機能はカールを長持ちさせるためにも非常に重要です。

カールが潤う「イオン技術」と「温冷切替」

パーマヘアのもう一つの悩みは「乾燥」と「静電気による広がり」です。これをケアするのが、高機能ドライヤーに標準搭載されている「イオン技術」です。

パナソニックの「ナノイー」技術は、空気中の水分を超微細な粒子にして髪に届けるものです。特に「高浸透ナノイー」は、従来のナノイーに比べ水分発生量が18倍にもなり、キューティクルのわずかな隙間から浸透し、髪の内部にうるおいを与えます。シャープの「プラズマクラスター」は、プラスとマイナスのイオンを同時に放出することで、髪の表面を水分子でコーティングし、キューティクルを保護します。これにより、静電気を約7分の1に低減し、まとまりやすい髪に導きます。

また、「温冷自動切替モード」もパーマヘアに有効です。髪は「温めて形をつけ、冷やして固定する」という性質があります。美容師がブローの最後に冷風を当てるのはこのためです。パナソニックの「温冷リズムモード」やシャープの「BEAUTYモード」は、このプロのテクニックを自動化したもの。温風と冷風が交互に出ることで、キューティクルが引き締まり、カールにツヤとまとまりを与え、セットを長持ちさせてくれます。

比較表:パーマヘア向け高機能ドライヤー

これまでに解説した「温度制御」「イオン」「特殊モード」を、パーマヘアにおすすめの主要メーカー別に比較しました。ご自身のパーマタイプや髪の悩みに合わせて選んでみてください。

スクロールできます
メーカー 主要モデル例 温度制御技術 イオン技術 パーマ向け特殊モード 付属アタッチメント例
ReFa (リファ) ドライヤースマート / PRO センシングプログラム (アンダー60℃) ハイドロイオン SCALP / MOIST
Sharp (シャープ) プラズマクラスタードレープフロー SENSINGモード (AI距離センサー) プラズマクラスター BEAUTY (温冷自動)
Panasonic (パナソニック) ヘアードライヤー ナノケア (モデルによる) 高浸透ナノイー 温冷リズムモード 根元速乾ノズル
Dyson (ダイソン) Supersonic Ionic インテリジェント・ヒートコントロール マイナスイオン ディフューザー
ダイソンは現行モデルの「Dyson Supersonic Ionic」にディフューザーを含む複数のアタッチメントが標準付属されているのが大きな強みです。他のメーカーでも、ディフューザーは別売りで購入できる場合があります。

【必読】ドライヤーの安全な使い方と法律

最後に、美容家電の専門家として、最も重要な「安全」についてお伝えします。ドライヤーは消費電力が非常に大きく、使い方を誤ると火災につながる危険な家電でもあります。

製品評価技術基盤機構(NITE)などの公的機関は、ドライヤーの電源コードによる事故事例に繰り返し警鐘を鳴らしています。最も危険な行為、それは「電源コードを本体にきつく巻きつけて保管する」ことです。これを繰り返すと、コードの根元部分の内部配線が断線しやすくなり、使用中にショートして発火する恐れがあります。ドライヤーは本体にコードを巻きつけず、必ずフックなどに「吊るして」保管し、コードに負担をかけないようにしてください。

使用中止のサイン
以下の症状が見られたら、すぐに使用を中止してください。
・電源コードやプラグが異常に熱い
・使用中に電源が勝手に切れたり、入ったりする
・コードを動かすと風や熱が不規則になる
・焦げ臭い匂いがする

また、製品を「選ぶ」際にも安全基準があります。日本の法律(電気用品安全法)では、ヘアドライヤーは危険性が高い「特定電気用品」に分類されています。そのため、国が定めた厳格な安全基準(適合性検査)に合格した製品でなければ、国内で販売・使用することはできません。

ドライヤーは一般電気用品に分類されるため、必要なPSEマークは「丸形(◎)のPSEマーク」です。安全のため、購入時には必ず、丸形のPSEマークが表示されていることを確認してください。丸形のマークは、自社においてPSE適合基準に基づいた生産、製品管理を行っていることを示しています。

総括:パーマとドライヤーの「最適解」は技術と知識にあり

この記事のまとめです。

  • パーマの仕上がりはドライヤーの乾かし方で決まる
  • パーマには「デジタルパーマ」と「コールドパーマ」の2種類がある
  • デジタルパーマは「乾くとき」にカールが作られる
  • コールドパーマは「濡れている時」にカールが最も強く出る
  • デジタルパーマは根元を先に強風で乾かす
  • デジタルパーマの毛先は「指で巻き付け」弱風で乾かす
  • コールドパーマは「弱風」で「乾かしすぎない」ことが重要である
  • コールドパーマは「くしゅっと握り」ながら乾かす
  • コールドパーマは水で濡らすとカールが復活する
  • ディフューザーは風を拡散し、カールを崩さず優しく乾かす
  • ディフューザーは「ボウル」に髪を乗せ、動かさず使う
  • ドライヤーの高温は「タンパク質変性」を引き起こし、髪を傷める
  • 最新の「温度制御」技術は、髪の温度を60℃以下などに保つ
  • 「温冷自動切替」モードは、キューティクルを引き締めカールを固定する
  • イオン技術は髪に潤いを与え、静電気を防ぐ
  • ドライヤーのコードを本体に巻き付けると火災の原因となる
  • ドライヤーの購入時は「ひし形のPSEマーク」の確認が必須である
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この記事を書いた人

家電好きなブロガー。
ドライヤーの機能や使い方を、みんなにわかりやすくお届けします。

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